砂州の町/相田 九龍
夕陽が太陽が光、砂州の町が陰影の夕景、細い路地、チャイムが響く町
誰もいない路地が、僕には必要だった、用水路が、海に続いて、コンクリート、チャプ、チャプ、音を立てる波、変哲のない石ころが、変哲もなく転がる夕景、何か約束をしたような、石の壁
入り組んだ道を辿ると、時間は繰り返し歪む、夕陽が沈んで行く
変哲のない約束が落ちている、蹴飛ばすと、用水路に落ちて、チャプ、チャプ、五時のチャイム、知らん振りの、石の壁、心が笑う
商店が閉まる、大通りには、制服を着た男女が、空が燃えて、家に帰らなきゃ、家に帰らなきゃ、変哲のない約束が落ちている、家に帰らなきゃ、約束の時間、ずっとずっと昔の、大切な約束
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