アゲハの時間/その人のいた場所/ツ
で、その人はまだコントラストの明るいスーツを身に纏い、これから地下鉄に乗り込もうとしているところだったかどうかはわからないし(違うよーな気が..)、それがいつなのか、どこなのかもさっぱりわからないけれど、、すくなくとも。
その人はいつか、そうゆう場所に、時間に、文脈に、確かにいた、とゆーことだ。
かつて、アゲハを見た、とゆー人がいた場所。
それは具体的などこかの場所のことであるのと同時に、この世の地図のどこにもピンを立てることの出来ない抽象的な場所のことでもある(アゲハは、少なくとも人間の認識世界や地番制度やメートル法の外にいるだろう。それはまた、人間の時間法則では測ることが出来な
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