秋の天気雨  虹が架かる空/北大路京介
 
く輝き 美しくあるのだ 」と
「 咲き誇り 散ったあとは 寂しいものなのだ 」と
「 散ったあとは 毛虫がついて気持ち悪い 」と
昔、愛した人が 桜に自身を重ねていたことを想い出した

だから 人は 彼女は 咲き続ける時期 美しくあり続ける時期を 人生と捉えたのだろうか
 
どうして 花びらの美しさばかり追いかけてしまうのだろうか
なぜ   なぜ 追いかけてしまっていたのだろうか
 
桜の木は 暑い暑い夏を越えて 大人のオシャレをしていたのに

  chic   sick  chic   sick  chic  sick

春は 花で魅せ

秋は 葉で魅
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