* 赤き粉/藤鈴呼
 


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これから 羽々たこうとする雛鳥が 兄弟同士でケンカして
巣に残れるのは たった一羽と 言うように

一つ一つの炎が   大粒の雨に
かき消される 刹那

光り輝こうと  必死で もがいている
光が  薄くなってゆく

半透明の   此の 心の様に。

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「もう 眠気も すっ飛んじまったよ. 余りにキレイで。」
   と 思う事 自体 自覚している 自らの 眠気。

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雨が また 強く 降り出して
それでも花火は 上げられ続ける

「俺が 夜空の 太陽だ!!」 と
         言わんばかりに

赤き粉を    散らし続ける。

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