* 赤き粉/藤鈴呼
乱れたこの月に
祈る事が 有ると するならば
貴方と 永遠に
空を 眺めていたい
ただ それだけ。
それさえも 叶わずに
二人 見上げた 月は
また 遠く
二つの 唇から 零れ出すものは
溜め息
それだけ。
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幼稚なボクは
あの頃の
優しい花畑の中に居るような
世界に
戻りたいと 願っていた
でも それは 叶わない
叶わないからこそ
ジェットコースターから滑り落ちる瞬間のように
ボクは 興奮して
そして
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