秋と冬の狭間/由志キョウスケ
 
       ○秋去る歌五首





雲の間に光差し込み風が吹く秋の大空流れゆく雲


雨降りて赤に寂しさ黄に涙落葉の露ぬれた夕暮れ


赤紅葉気づいてみれば秋の色散り落ちる毎冬の風吹く


冬囲いきゅうくつそうな木々と草色色落ちて庭に寂しさ


風吹きてコートをはおる散歩道青空ばかり目をやる晴れ間
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