ゼロ地点、もしくはエデン/ホロウ・シカエルボク
ような
喪失は滑稽で寂しい
溜まることも知らない
よどむことも判らない
いくつかの
流れが
生じることも
判らない
底の底では
底の底では…
赤子のような
無意味な言葉で
空白に輪をかける
時間
時間
呼吸するたびに
密度を変える
不浄の
エクトプラズム―霊体
死がそうなら生もそう
死がそうなら生もそう
死がそうなら
全部
そうだ
知っていたのだ
出来の良くない
肌を
見つめるみたいに
初めから
すべて
歯軋りのような雨の音
歯軋りのような
眠りは
釈然としない色合みたいで
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