照明/
結川菜青
蛍光灯をふたつ
そっと消し
薄明かりの部屋 ひとりホットティー
天井の照明器具に
小さな電球のある所以(ゆえん)を知る
化粧鏡に反射するオレンジ色した豆電球
その鏡が
周囲の雑念から切り離され
浮き彫りになって 私という人を問う
橙色の闇に抱かれ
眼を凝らし
眠れずもたれる回転椅子
その頭上で彷徨う命が照らされる
浮かぶのは、人間の証(あかし)
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