空の片言(五)/
信天翁
死んだふりをしている
丘の家並み
生きてるまねをしている
丘の老残
ひなたには内と外とがある
ひかげには表と裏がある
姿・形にも虚と実がある
すべてが勝手にかたよっているのだ
そこでは徒労と 思弁と 自虐とが
それぞれ混在しながらも・・・・・
あゝ 聞こえてくるではないか
しおれたフェアリーのレクイエムが
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