天才的ピアニストの、独白/番田 
 
もの悲しさだけが漂う 今日の洗濯機の回転音
怒りすらも心からは消滅したよ



キャバクラ嬢とはいっても 愛想はすでに尽きてしまっている
おっぱいを見つめる けれど ここは前金だから 掴めない
いつかどこかで食べたことのある気がする
手にした 黄色い バナナクレープの 苦い味


苦い鼻水を揺らし続ける
エスキモー出身のマスターとは仲直り


昨日までのあんたはどこいったと
死んだ蛙を跳ね回らせる


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