ヒースロー空港の乗り継ぎで/番田
今日もタクシーに乗りながら夜の寂しい通りを流れていく時
私の側にはステキな女性がたたずんでいた様な気がする
そんなものは ただの寂しい願いのようなものだったけれど
ガラス越しの星だけが ぼんやりと 輝いているわけだ
今日も私は一体何をしたのかすら知れない
いつも数え切れないほどの失敗を繰り返してきたんだ
人間というヤツは 信用すると 危ない目に合わされる
シティバンクの銀行口座から 金を引き出して
こんな金に 目をくらませていたのはいつのことだったろうと思った
アメリカの台頭した世界はもうすでに終わりを告げようとしている
しかし俺は アメリカの未来は 揺るぎ
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