朝は見知らぬ人のきみ/高梁サトル
{引用=
鬱蒼と茂る羊歯の中で
たどたどしいしろい両手で模型を組み立てる
傍でこちらに気付くのを静かに待っている
挨拶する為に
毎朝のこと、
一度しかない日々で
知るほどに血生臭さくなってゆくことを学び
劣等感を拭う為に無我夢中で走っては
上等な燃料を食いつぶして立ち止まり
梢の先に淘汰されてゆく色彩を眺めている
目の前にあっても遥か遠くに見える
何を言っても届かないだろうと思うほどの
距離を持ちながら
死肉を口に運び
消化する臭いを撒き散らしながら
きれいに仕立てた服を着て大量の名刺を切る
週末には温石の代わりにペットを抱いて
そして時々
イミテーシ
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