41億光年の孤独/はだいろ
 

これは、
どうしようもない。
ひとりでいても、ちっともさみしくないのである。

ところが、
これも逆説の逆説で、
それならどうして、
詩なんか書くのだろうか。
もし、
ひとりが好きで、ひとりでいたいなら、
ひとりで、何も語らず、
ひとりでいればいいではないだろうか。

会社なんか大嫌いだし、
まして、
会社の飲み会なんて反吐が出そうだ。
実際、吐いたりする。
だけど、
なぜだか、あのひとたちは、
救われる道がどこかにないかと、
夢想したりする。
ぼくじしんと同じように、
救われるべきではないのかと。

彼女が欲しいかと言われれば、
欲しい。
死んでしまいたいくらい、
彼女が欲しい。
でも、
どうしたことか、
ひとりでいることが、それ以上に、いとおしいのだろう。

なぜだか今は、
まだわからぬ。
どうして、恋人なんてものが、
あなたにできたのか、
そのめくるめく奇蹟の謎について、
ぼくは41億光年の彼方から、訪ねて廻りたいのだ。








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