影ぼうし/ポー
自分の立ち位置など
興味はないと感じていた
今 何故かしら
想起する自分がいて
渇きがおさまらない
頼るものを持とうとしなかった
闘いは己とするものと
信念を曲げずにきた
今 何故かしら
頼るものを持った時から
変わりはじめた
白い光りと伸びた黒の
真ん中に灰色を感じて
軽快で高らかに歩む姿と
傷む脚を引きずる姿と
途方にくれている姿とを
共についた始まりの鐘が響き渡り
遥か彼方まで届くだろう
そこには 轍が刻まれる
何故か願っている
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