とりっぷ/佐藤真夏
 


指の先で三日月が伸びる夜
まるまるふとった空に
ふぁんたじいを映して
げんじつが困ってしまうような視線で見た明日の

熱烈な

  *

光を集める目のなかを
飛んだひこうき
よーいどんで降る
みえないばくだん
犯人は戻らなくて
エンジン音に髪が絡まる

点々と

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