ボルカ氏の散歩/アラガイs
ある日70メートル離れて後を付いてゆく 。
ボルカ氏の散歩は奇妙だが目的地はちゃんとわかっているつもりだ 。
ゴチャゴチャした秋葉原の街。ぐるぐるとまるで空っ風のように旋毛曲がりに通り抜けると、彼は遊園地のメリーゴーランドで二百五十円のソフトクリームを買った 。
ぐわん〜ぐわん〜が波のようなうねり。薄いピンクをひらひらさせて、少女の白い両足はリズミカルな凹凸に跳ねている。木馬は髭を生やしたおかしな竜の顔。ピンクの少女は、その背腹をまぶしい両足でしっかりはさみこむと、しなやかな長い髪を天空になびかせて愉快に喘いでいた 。。
鼻先に付いたソフトクリームを気にもせず、べちゃくち
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