生きる/木屋 亞万
 
ちが死と思っているものは
単なる生きることの終りでしかない
生きることこそ、すべて
終りを飾りすぎてはいけない
急いで終わらせても何もいい事はない

今、この今に
今こそ立ち止まって
今を感じる、見つめる、考える
そして、今の真っ只中にただ存在するということ
それだけだと気づく

過ぎ行くもの
壊れ行くもの
消え行くもの
それらが美しく見え
とても良いものに思えるのは
今あなたが生きているからだ
私が生きているからなのだ

生きていなければ何もない
だが生きることは義務ではない
そこに意味などない
ただどうしようもなく生きている
それだけなのだ

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