何か荒れ果てた/番田
黄色い目で
君は何を
群青色の瞳で
赤紫の紙きれで
君の瞼は
何を物語るのか
教授する瞬間
受注する瞬間
承る瞬間に
私に夕暮れ
子供に生唾が
唾液のように垂れる
氷山の氷が
崩壊する夕暮れ
紅色の飲料
琥珀色の飴玉
子供の笑み
私の感覚
十分な
価値観
感想
夢の色の絵の具が
確かに触れた私は
画用紙に季節の花を
一つ描いた時
水色の絵の具の色が
表面を微かに破る
麺の舌触りを知る
仮想の通信が私を
違う世界に誘う
何か
見る
時に
表現された芸術を知る時に
石膏像をデッサンする時に似て親しげだ
紙を持ちながら陰影を鉛筆でつけ
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