金魚/藤鈴呼
* 冬近し 光の束は 窓の外
何時もと同じように降り注ぐ 太陽の光も
徐々に 時間を狭めていく季節
以前より 高層階なので
少しばかり 温かさに 近くなったと言えど
銀河規模で考えたら 変わり有りません
* 埋め尽くす 洗濯物で 縁側を
窓から直ぐの部分に 色んな着古し物が
ブラ下がっているからでしょうか
室内まで 明るさが 届かずに
日中でも 灯りに頼る始末
* なめまわす 埃一つも 見逃さぬ!
洗濯機の埃取り袋(って呼ぶん?)内に
少しずつ 毛玉みたいに溜まって行くのか
干す時に コロンと転がり落ちる
毛玉女王みたいなものが あったりす
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