クズ鉄拾い/ホロウ・シカエルボク
調子で待っている即席コーヒーの粒たちは数グラムでキロ四方を吹き飛ばす爆弾のように見えなくもない、爆死の幻視…肉体の粗い分解、四散した俺は死体か破片か?目撃者には好きな方を選んでくれと誰でもいいから伝言を抱いておいてくれないか、そこにはサインも拇印もない…血まみれの路上でもしか思い出してくれたらそこらへんで呆然としてる誰かに伝えてくれたらいい…ちょっと厳かなパーティー・ゲームみたいなノリでさ―細かい部分を間違ったって構いはしないよ、どうせ俺には修正する意思も手段もねえ…湯気を吐くコーヒーを飲み込んで爆死の俺を葬った、爆弾で死ぬ可能性…タクシーに跳ね飛ばされる可能性とどっちが高い?パラノイアに刺殺され
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