宙空ポリリズム/フミタケ
幸せだっていってしまおう よ
それがウソでもホントでも
現実をひとりきりで決めず
誰かにゆだねたりもしないし
車のライトから目をそらし
夜をみて歩き もたげるのは
大それた事を考えていたのかと
とても越えられないという
気分がやってきていたら
ねじれて潰れた時間のなか
相変わらず描いてなぞるのは
誰もがみたされ 皆がそこにいる風景で
受け止めきれない可憐な
少女達が投げかける誰かれ
見境ないかのような愛情は不意に
1日のミニマルを分/断し
かくしきれずあの娘いたずらに
闇の布切れ パラパラ零し
遠く見つめるLEDの瞬き
白
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