翡翠/天野茂典
 
んだよ
  いまごろはまだ梢の上でねているのだろうか
  ち・ち・ち・とないて低飛行するその姿
  羽毛は軽石のように気流をとらえる
  シンデレラとはいわないが
  その優雅さに朝焼けの露を
  プレゼントしたくなちゃうんだ
  朝焼けは近い
  かわせみよはづくろいとはみがきだけは
  ちゃんとして
  水清き葦の河原にその姿を朝日に染まって
  あらわしておくれ

  
  澄んだ河原に魚群探知機はいらない





           2004・10・25 



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