病みに光は/
邦秋
独りでこの夜過ごす時間
圧倒的に淋しくて
紛らわすために家にある
灯りを総て点けてみた
2秒もかかって気づくこと
それは「意味がなかった」と
灯りは目の前映る影
さらに濃くして目立たせた
だから今この詩うたう
この部屋は何も点いてない
居心地のよさと便利さは
今、この場では比例しない
顔を照らすはパソコンの顔
から放たれる鮮やかな虹
あとは空気のよな音楽と
包める香りさえあればいい
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