中編小説 心と口と行いと生活で 作 丸山 雅史/時間が蕩けるアインシュタイン
やインターネットの世界を騒がせ、世間をあっといわせた。其の報道の数週間後、司法解剖の結果、其の女性の死因は?睡眠薬自殺?と断定されたが、其の女性がどんな人物なのかという事は一切分からずじまいであった。
先輩は生前内定が決まっていた会社で働いており、私と先輩以外の誰も彼女が睡眠薬自殺をして一度死んでいる事等信じなかった。私達二人は直ぐに籍を入れ、結婚した。
私は白亜の巨城から発見された白骨化した死体が、?王女?のものであると考えている。王女は、先輩の代わりに睡眠薬を飲み、代替自殺したのだ。私は何故か、王女の事を思い出せなくなってしまった。王女との思い出も忽然と消えてしまった。そして、根本
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