天体観測/時間が蕩けるアインシュタイン
 
思わず産毛が逆立ってしまう真夜中の二時。これから一人で生きていけるかどうか怖い。だから背筋に悪寒が走ったんだ。君は死んでしまったから僕の事は忘れてしまっただろうけど、僕はBUMP OF CHICKENの「天体観測」を聴くと、どうしても君と歩いたあの日の夜空が胸に刺さって、感傷が滲み出てくるんだ。森の中の教会で、ステンドグラスの日溜まりの様な色のワインを君と飲みたい。それはとってもカラフルで、美味しいんだ。森の動物達が僕達を呼んでいる。でも、彼等について行くと二度と森から出られなくなってしまう。それが何を意味するか分かるね? つまり、僕達は森の奥で永遠の若さを手に入れる事ができるのさ。
今夜は晴れ
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