直喩詩; そこのジジイ/salco
 
ろ?
実績も地歩もねえ、今に至るも口先だけだから
毒づける相手もいないんだよな
60年も生きて来て、
レヱゾン・デヱトルに唯一見合うのが
相も変わらず炊き出しへの不平不満か
ボランチアの飯盛り加減が気に食わねえとさ
口いっぱいに唾ため泡立てブツブツと
義憤やら執念の使い道なら、
お外に幾らでもあんだろ爺さんよ
手始めに通学路で黄色い手旗でも振るがいい
初めて社会の役に立つつもりがねーんなら黙ってるこった
お前みたいな人間のクズはな
ああ?
コソコソ隠れてないで出て来なよ
嫉み僻みと虚言のクソで固めた剽窃野郎
いつまでも、いつまでも恥を知らないとは実に
豊穣な人生をお過ごしだよな
老い先短い21世紀、10年過ぎるも
てめーを映す鏡も視力もまだねえか
カサコソ、コソコソ、白髪頭のゴキブリ野郎
人間サマの殺虫剤が怖くて出て来れねえか
せめてお前が崇め奉る
神聖なお言葉の1つも吐いてみな
いい年こいていつまでも
寝小便タレたガキの真似してねえで
ジイさんよ

  
                     2010/11/05

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