夜の海で/番田
私は今日も終わる
夜明け前の 世界で
寂しい微笑みを浮かべさせられながら
私は 今日も 終わるのだろう
世界は地獄だ
迷路の出口を 走り回らされた
夢が生まれる
希望は だけど 否定させられる
様々な食べ物を食べた
そしてカゴの中にゴミとして捨て去った
無の 言葉として放とうとする
眠った私の 世界を
私の中に消失した意味を
私の一部ではないと 言葉にする時
目にするものに覚える 言葉や響きを
想像に知った無の意味として
*
明日の 世界で
私を 捨てるのだろう
人の 願う
自分の片割れとして
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