木螺子/nonya
 
いる
(と言っても首がどこだか分からないが)
もうすぐ僕は地面と同じ低さになって
みっともない自分の影を見なくて済むようになる

+かーの
(まだ確かめた事はないが)
模様が刻まれたデカ頭を
墓標のように地面に残して
やがて僕は呆れるほど長い時間をかけて
土に還元されていくのだろう

そこで
君にひとつだけお願いがある
その右手に得意そうに握られたドライバーを
何処かに捨ててきてくれないか

たとえ
ガムを吐き捨てられようと
犬にオシッコを引っかけられようと
僕は前向きの土に成り果てると
心に決めたんだから


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