ひどくプリミティヴな、一連の干渉/真島正人
 
{引用=


吸収されるべき衝撃、持たずに
そのままの姿で
やってくる、

点滅するかのような
血の国境線

形を持たない原型で
やってくる、

茜色よりも
深く淡い
夕陽

それを背にうけて

むき出しになり
卵よりも悪臭を
放っていた
いくつもの
群集

群れ、

道筋から
外れながら
逃げていかない
『もの』

童話よりも
硬く
定型文よりも
柔らかい。

感受性が
樹になってしまったので
よじ登った

子供、

子供は
帰ってはこなかった

アスタリスクの、
連続

そんな
子供の中で

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