ロマンチスト/
オシャカ
将来、
明るい展望があるかだって
ただいちど
めのまえが明るくなったのは
殴られたときだね
とじてるんだかあいてるんだか
判然しないねぼけまなこも
こう、くわっとひらくのは
死んだときだろうね
電車に乗って
夜の窓ガラスにうつる自分自身は
いつだって尻尾を巻いている
東京は荒野だって
花をくわえた烏が一羽
悠々と空を舞っている
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