霧が晴れるまで/葛西曹達
す?
今日も世界の片隅で
一人ポツンと立っていた
赤い空がきれいだ
とっても眩しい赤だった
長針がちょうど一周して
あたりはもう群青の中
街灯の下 通り過ぎれば
この世界から飛べそうだ
すべてを超えた世界にあるのは
果てしなくカオスな空
それならば僕は倫理(モラル)の中で
何を感じ 何を残す?
今日も世界の真ん中で
一人ポツンと立っていた
小さい星がきれいだ
とっても強い輝きだった
飛んで行け 飛んで行け
心の霧が晴れるまで
輝いて 輝いて
僕の目眩が消えるまで
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