さきっぽの、夜/
nm6
あることを。永遠にわからないままこの先の官能へ、目をカメラにして匂いにピントを合わせています。それでもそれぞれはいま繋がってなんかいない、物体だということ。削る、という行為の、緊張。いま白線の内側でループする君の身体のそこらじゅうに、ゆるやかな輪郭が落ちてそれとなく誘う月のぼんやりがあらわにする。
ぼくは、夜だよ。
さきっぽの、さきっぽの。終わりないことがスイッチオンオフ。
ぼくは鼻先できみをなぞり、指先できみの匂いを思い出しています。
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