水のあがき(8)/信天翁
 
「時」が顔に仮面をつけて
   「空」を皮肉っている
やがて おまえさんにも
そのとばっちりが降りかかるだろう
ボレアスがにびいろのなみだとなって

あゝ 森閑の門口から
   パラダイスのひかりは遠のいてゆく
   沈潜の裏木戸には
   ギロチンのかげが迫ってくる
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