せかいのあちこちに
内緒で敷かれている
内緒の線路を走行する
打ちっぱなしの
コンクリートの
でっかいとんねるは
せかいの中身を
くり抜きながら
こわれた部分を直して
通り過ぎる
風の吹く速さで
いま
わたしを飲み込んで
踏みつけることもなく
通り過ぎた
踏切が降りる音に似た
空気を切る音が、一瞬だけ
聞こえた
バグが
バグが生じ
バグがわたし
わわわたしがせかいのバグに にににいなったたたたた
日
ととんねるが
走行しま、しました
カンカン
飲み込まれている
通り過ぎたら
なにも変わってはいません
のに
そう言われても教えられてももも、しんじられ
ない
チガウから
違うのでしょう
ここには
在
った
くるうほど
いいもの
そんざい
あいしてる
やわらかい
血が雨
ちがう
食べられたの
せかいのおくちに
せかいのおなかで
ただしく
溶けたのかな
泡わわわたしは
いつだって
正気なのに