避難6/カエル
食べるものが限られている
記号が多すぎる
道を歩いているだけでも、たくさん記号があって
それは良く知っている道
パターンを見つけよう
月に二回くらい
自分じゃないから、そこにいる人が
自分じゃない人が歩いているのがいい
みんな超能力者っていうのがいい
みんなありえない運動能力をもっていて
ありえないことをする、はんだづけ
からだは自動的に動いている状態で
みんなで歌を歌っている
余計なもの
余計で役に立たないもの
ボイスレコーダーを録音状態にして
マイクで拾った音を、聞きながら歩いていた
平等に音を拾う
聞きながら電車に乗っていた
池袋から秋葉原まで
秋葉原から代々木まで
みんなセレクトしなきゃいけないっていう脅迫観念にかられていて
しなくていいってなると、ファシズムに惹かれていく
自分が選んだのではない音楽があって
これはいいとか、これは悪いとか
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