哀切./I/吉岡ペペロ
 
を汚すのを見つめずに走れ

哀切./I

これが最期のようになんどもキス

つめたくて濡れたおまんこは灼熱で

ふたりが交わる場所を待ちわびていた


それはまるで鉄条網のまえで

雨にうたれる哀切なる群衆のようだった

おまえとキスをして

おたがい探しまわって

ふたりして群衆を見つめていた

哀切./i

それがまるで鉄条網のまえで

雨にうたれているのはふたりのほうだった





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