春秋分点/透明な魚
年二回の定期刊行物である其れが
冷たい丸い石に寝ている猫のようにひっそりと届いていた
其れは小さな宇宙
僕の掌の中で命が明滅する
ゆぐどらしぐ
ヴぇずるふぇるにるに逢ったのもここでだった
愛を知らない子供達が
愛を知る時
愛もまた子供たちをしる
僕は叔母が死んだことをどうしても伝えることができなかった
僕は多分資格がないので
その定期刊行物が
叔母の死と共に
僕の前から消えてしまうことがこwかった
愛を知らない子供は
だからこそ愛を知り
愛を与える大人になる
天空の壮大な謀には
論理的な機能は無く
其処
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