砂浜にて/番田 
 


誰だってカラフルな菓子を食べていれば 人は幸せに思える
人に私は失業者の白い目で見られながら
日本という国の寂しさを実感する 
今日私が手にしたのは何色の菓子なのだろうと見ている
瀬名のピアノについて
何もかもそれはそれでかまわないけれど
いつも考えていると虚しい
背中から冬は刻一刻と忍び寄ってくる



私は困り果てているだけの何か寂しい魂だ
スプレーの吹き付けたような壁の上に 
目まぐるしい毎日のようにも思えてくる 
机の上に書いた落書きのような
誰かそうではないというのなら説明してくれないか


多分そうなんだろう 
いつも京子ちゃんにも逃げら
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