砂浜にて/番田
誰だってカラフルな菓子を食べていれば 人は幸せに思える
人に私は失業者の白い目で見られながら
日本という国の寂しさを実感する
今日私が手にしたのは何色の菓子なのだろうと見ている
瀬名のピアノについて
何もかもそれはそれでかまわないけれど
いつも考えていると虚しい
背中から冬は刻一刻と忍び寄ってくる
*
私は困り果てているだけの何か寂しい魂だ
スプレーの吹き付けたような壁の上に
目まぐるしい毎日のようにも思えてくる
机の上に書いた落書きのような
誰かそうではないというのなら説明してくれないか
多分そうなんだろう
いつも京子ちゃんにも逃げら
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