ケーハクなひと/
恋月 ぴの
なじ位に虚しくてさ
数少ない友だちを
そして母親さえも裏切り続け
空っぽになったお財布よりも軽かった私のこころ
馬鹿な男をかばい続けた私のこころ
わたしってさ、おひとよしすぎるんだよね
夢を夢と信じてはいけないんだと思い知らされ
Chotto Matte Kudasaai!
誰かに呼び止められた気がして振り返ったけど、当然にして誰ひとりいやしなくて
それはそれで良いのだと独り頷き
ふわり宙に舞う身体の軽さを受け止めてみた
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