確かな過去なら昨日すれ違った誰かに聞きなよ/ホロウ・シカエルボク
にあるのか
俺の意識は
俺に殺されるために存在しているのだろうか?
逡巡と決定されてる行進が始まる、俺という組織の兵士たちの
途方もないため息がそこら中で木霊している―反響などに何かを求めてはいけないと
あれほどまでに俺は繰り返したのに…
ああ!
境界線が虚ろにぼやけた現実の収拾はついたのか?
どうしようもない摩耗は果たしてこの身をなだめることが出来たのか?
正気はすぐに逃げていこうとするから
理性の側には居ない門番を俺は必要とするのだ
強度を悟るにはマイナスの側へ踏み入れるのが一番さ
気狂いだけが理路整然と真理を語るのだ、耳を傾けるなよ
最も身近な滅びのサインを
否が応でも見る羽目になるぜ
考えてもみろよ
死に過ぎるカタルシス、なんて
天井に巨大な蜘蛛でも居ないことには…
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