400光年/
さつき
遥か遠くへ帰る人
つかの間ここに生きた人
いつか新たな太陽が
瀕死の地球を照らす時
あなたのいないこの星に
私はぽつんと立ち尽くす
足を引っ張ることでしか
引き止めるすべを知らぬのに
それさえできなくなるなんて
途方に暮れて立ち尽くす
果てなく暗い銀河の隅の
青く瞬く地球にひとり
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