白昼夢。/
ミケ
昼下がり 鴉の群れ 憂鬱な音楽
物云わぬ黒猫
「君はどこへ行くの?」
黄色い眼球 音もなく 瞬いて
消えてしまったんだ
踏切りの喚き声
煩い警告
”僕の体は遮断機をすりぬけて”
繰り返し想像する
”僕の体は遮断機をすりぬけて”
(僕はどこへゆきたいのだろう?)
ヘッドフォンは沈黙
やがて視界が開けば
踏切りの向こう側
嗤う黒猫
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