カメラチック・ワーズ #4 - 花壇/
佐倉 潮
三寒四温の季節に、冷たい雨の降る日です。
工場の事務員たちが忙しく出入りする、玄関の脇に、古い傘立てありました。
あちらこちら向いて、差された傘の茎がまばらに伸びて、まるで萎れた花壇のよう。
けっして美しくはないその風景に、何故だかこころ引かれ、
次の季節を待つ、小さな自分がいます。
− Flower bed
Cameratic Words #4
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