ヤノマミ/アラガイs
 
からに違いない 。

ヤノマミは月と大地に暮らす 森の神だ
精霊とともに暮らし精霊とともに死んでゆく
陽が刻を告げ 月が闇を告げる
星に生きるヴェーダ
彼らにはトプカピ宮殿もスルタン大王も存在はしない
水魚を食べ弓狩りをし預言者の神に祈り感謝する
恍惚と赤い実の成れば魔草に陽を忘れ狂舞し
蛇の沼のなかで剥き出しの蟻蜜と戯れ交わるおとことおんなたち
耳を刺し木に記し
子を産み子を棄て人を育てる
ヤノマミは裸族だ
わたしを見つめて笑う
ヤノマミの
森の神に言葉などはいらない






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