音の無き道/
朧月
あなたの言葉を
きかないままにいる私
あなたと
別な世界にいるのでないと
いいきかせる
さみしいとか
そんなものではない
空気がなにも
響かせないことで
私という人間のなにも
かわらない
それを思うのが私だけであっても
帰り道の星を
そのかわりのない姿を
自分になぞらえて
明日を夢みる
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