眠り/
番田
私は目的など 捨て去った人間だ 過去は
地図のようだった 世界全体で
この場所を 拒む人間は 私を
棺桶の中の遺体を 笑うだろう
今日ではないかのような 現在として
人間は 言葉を放つ 動物だ
時を捨て去ったかのような 時間に
夢の 単語は 辞書から 出て行こうとした
濁された 私は 寝床の脇で
愛の 意味を 諭すかのように
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