あゆみ/
アズアミ
アルペジオから始まる朝
はじまりを待つ、密かな胸の鼓動
流されることを良しとせず
ぐっと、吊り革をつかむ
誰かのせいにしてくたびれた靴で
いまも夢のつづきを探してる
例えばそれが、がらくたのしずくでも
ゆっくりでもいい
そう言って目をひらくの
歩くように、アンダンテ
たしかな一歩で、前へ
忙しさを言い訳にしていたけれど
あなたにもらったやさしさは
きっと月末にまとめて返すから
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