反ひまわり/ハイドパーク
自分の詩が
暗い
残酷だと
悲嘆する
ゴルゴダの聖者よ
世の中が
暗くて
残酷なのだから
それはそれで良い
目立たない
色と柄の生地を使い
スーツを仕立てるようで
とても静かで
紳士的な行為だ
場違いな服を着て
ひまわりが好きだと
大声を挙げ
腕を振り回すのは
がさつな事に思える
太陽に向かうことだけが
生き物の性ではない
その根は真反対の暗闇へと
降りていくのだから
太い主根から
過去へと細分化し
ひたすらマイナスに
そして一部分では
螺旋を描きながら
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