往世の月/
kawa
博士の怪物が折り重なって手を伸ばし、四色の月を求める。
質屋で心を取り出す。意外な美しさに大金を払い買い戻す。
海が凍結し、私たちは海の彼方へ向かった。足だけが冷えた。
純白の太陽からミルクが滴る。あまい気持ちで夜を迎える。
夢魔に立ち向かった精鋭たち。手紙には小石が二三入っていた。
蟋蟀をだまし、夜を延ばす。永遠を遊ぶも、宇宙を知れない。
アルコールが程よく胸を溶かす。グラスの中に角灯が点り、のみ乾す。
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