火の学会の着席順 清水武夫/鵜飼千代子
ーやー
あたまどうしがきらきらひかり合って
いっときがやがやした
じぶんが硝子にうつっていた
あたまは
煙突のすすのように黒かった
一番後の席に
そっとすわった
じぶんもあんなにあたまがひかるまで
ご飯をたべるのを忘れて
勉強しようと思った
*
前から三分の一の菜の花畑は、女性ホルモンの減少から頭髪がしょぼしょぼとしだし、身体から滲み出す油が蛍光灯の光を反射しているということを形容している訳ではないであろう。自らの学会の前方三分の一は「いちめんのなのはな(草野心平)」である。後光を受けながら、最前列中央のブラックホールに思いを馳せる。わたしも、自家発電で頭
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